真理の軌跡 〜Miho Okazaki〜

人は霊性高く進化するために生まれてきた

終戦記念日にみる靖国神社の在り方

 8月15日、今年も終戦記念日を迎えました。

お盆の期間は、御先祖様供養と講座に追われていたので、10日を過ぎましたが、ここで落ち着いて書いておきたいと思います。

 

1945年、広島・長崎に2つの原爆が落とされた後、戦争は終わりました。まだ、たったの75年前の出来事です。

人は壮絶な体験をするほど言葉を失い、そのことについては一切口を閉ざすようになります。それでも最近になり、当時のことを伝えてくれる方たちがいると、その凄惨な体験をよく話してくれたと思うと同時に、話すことで癒されていくものが少しでもあればといつも思います。

 

広島の平和記念公園には、幾度となく訪れており、最初に訪れた時は、当時の様子がそのまま霊的に残されていました。焼けただれたまま歩く人々、折り重なるように積みあがる身体。それらを直に感じながら歩く先にあったのは、現物として残されている原爆ドーム。原子の粒子が身体にピリピリと反応し、まだ少し残されていることを感じた。

 

30分以上に渡り、弔いと粒子の浄めを行う。ひと通り終えると、陽が差してきて、船の汽笛がなり、鳥たちが一斉に羽ばたき出した。平和記念公園を歩いて戻り、冷気からくる鳥肌もおさまり、ほっとした暖かな空気を感じて安堵した。

 

市内中の御霊のお見送りは数日に渡り、それでも残されていた方はいるでしょう。浄めとともに反射的に刺さり込んできた粒子で、しばらくは体力も落ちていたが、当時の技量でも再生することはできた。

 

そこに、言葉は見つからない。

ただただ理不尽なことに対する思いを残すことなく天にかえっていただくことが願い。人々が体験した思いは身の内と地に刻まれています。それが本当の歴史です。今ここで人々が幸せに生きていくためには、人の想いと土地の浄めが重要であることをどれほどの人が理解していることでしょう。

 

それらを終えて、戦争は終結です。世界中の戦争が止まないのは、人の中に土地の中に残された負の連鎖。また、過った根源が作り出した世界の神々の中にある分離意識。

 

8月15日。この日を迎えると、毎年のように決まって靖国神社の参拝についてニュースになるようですが、前ブログでも何年も前に書きましたが、靖国神社には呼ばれませんので参りません。

今年も、知名度のある方が様々な意見を投げかけているのを眺めながら、真理とはかけ離れている意見や議論が耳元を通り過ぎていきます。

 

そして、靖国神社についてブログに書いた当時、真の神(高天原の神)に伝えられていました。

 

「御霊をそれぞれの家の菩提として納めてあげること。」

 

これが、慰霊するという本来の在り方です。

国の成り立ちや、国づくりについてすべて見通しているのが高天原の神々です。ここに関わること、すべてにおいて、それで見えないところのおさまりがつくということです。(おさまりがつかないものは他の要因があるか、行動を伴っていないことになります)

 

故人を本来の方法で弔ってあげることが供養となる。それが、もっとも基本としてやらなければならないことであり、御子孫が生存されているうちに、御霊を家に返してあげることが最善ということです。

 

人を神として祀っている神社は多々ありますが、生前、徳が高く神上がりしている御方は良いのですが、業や無念を抱えたまま祀られているところもあり、この場合は、仏様の方が救済供養されますのに、と思いながら導きをいただきます。

 

そのようなものを、国会議員や知名人が参列したところで、何ら供養にも気休めにもなっていない。何のために、どのような思いで向かっているのか確認していただきたい。自分たちが作り出した英雄像を拝みに手を合わせているのか。それは、まったくの自分教であり、誤った国家観なのです。故人の思いはそこにあるのか、と問いたい。

 

国としての歴史的な歪みを糺していくということです。人間勝手に作り出したものは、歴史的にも禍根を残します。それを糺す時期が来たのでしょう。

 

神社としてはあらず。

戦争があったことの歴史的な記録を残しておく施設としてはあってもよいのかもしれません。

 

なによりも、それぞれに “ 人として成仏できるよう” に御霊を帰してあげることです。

 

この場で、合掌だけ捧げまして、あとはお役目の方へお渡ししたいと思います。事は、やるべき者がやることになっています。

 

ひとつひとつ国の歴史を糺して、本来の国をつくってまいります。

負の連鎖はこの時に始まったものではなく、根源的な過ちから生じています。ゆえに、争いを繰り返す無意味さを知っておいていただきたい。まずは、誰もが自らの中に深く刻まれている争いの記憶を糺すことなのです。小さな諍い、心の葛藤、つまらない競争、侵略の思想、権力支配、優劣意識。すべてが分離から生まれている戦争の火種です。家庭内不和、個人間の諍い、企業間競争、地域間戦争、国家間戦争。そこから学ぶべきものなどないでしょう。やってもやられても、皆、自らの内にある因を相手ではなく自分から、今ここで、浄めいただきたいと思うのです。人類に深く深く刻まれている愚かな想念を。

 

それらが浄められた先に、真の愛をみるでしょう。

 

国づくりから礎をつくり、世界が平和になる活動へと広げてまいりましょう。

国も世界も、皆さんひとりひとりがつくっているのです。

 

天結

岡崎美穂

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